韓国のプロポーズ・結婚事情
韓国の恋愛事情について
ドラマの影響で「純愛」のイメージが強い韓国ですが、実際の恋愛事情はどういった感じなのでしょうか。
まず、韓国には儒教思想が根付いており、地方や高齢者の間では婚前交渉がタブーとされている傾向があります。
最近の若い世代や、都心部ではもう少しフランクな感じにはなってきているのですが、不倫がタブーとされていたりと、日本と比べると恋愛に関して真面目な所が多いです。また、韓国の方の恋愛の特徴としては大学に入ってからガールフレンド・ボーイフレンドが出来る人が多いのが挙げられます。
なぜかというと、韓国では共学の高校が少なく、受験社会であるため高校生は勉強に集中をし、恋愛どころではないようです。他にも韓国ではデートでの割り勘がないという特徴があります。デートで発生した費用はすべて男性が持つのが当然となっています。これも男性優位の思想がある韓国ならではの特徴と言えるでしょう。
しかしそういった真面目な面ばかりだけでなく、ユニークな特徴もあります。
そのひとつとしてあげられるのが毎月14日にあるイベントデーです。
日本でも2月14日のバレンタインデーや3月14日のホワイトデーなどがありますが、韓国では12ヶ月全てに恋人との記念日があります。こういったイベントが毎月あるので韓国ではすぐに別れる人が少なく、長く仲良く付き合うカップルが多いようです。
韓国の結婚事情について
韓国では「付き合う=結婚」という感覚が強くあり、ほとんどのカップルが結婚を前提に付き合っているそうです。
また、儒教の国であるため家族のつながりをとても大切にするため、親が恋人に干渉する傾向が強く、日本以上に姑問題などに苦労するそうです。また、日本と大きく違うのが同棲に対する考え方です。
日本では結婚を考えていない恋人同士でも同棲する傾向がありますが、韓国では同棲するというのは結婚の話がまとまっている状況が多いようです。そして、ドラマチックなプロポーズをする国という事で有名です。
普通なプロポーズをしたら一生奥様に小言を言われるぐらい、プロポーズの演出にこだわるそうです。
そのため、みんなドラマや映画を見てプロポーズの方法を研究し、恋人を喜ばせようと頑張ります。また、方法だけでなくどのぐらいゴージャスなプロポーズをしたかというのもステータスの一つとなっているようです。かなり長い期間準備をする人も多いようで、どういったプロポーズをするかという事は結構韓国の男性に取って悩みの種だそうです。
韓国の婚約・結婚指輪について
他の国と大きく異なるのが、婚約指輪を用意する人がほとんどいないという事です。先述の通り、プロポーズ方法にはとてもこだわるお国柄ですが、指輪以外の方法で喜ばせようとするみたいです。そのかわりに結婚指輪にはこだわるようで、韓国では本来3つの結婚指輪があると言われています。
(3つの結婚指輪)
・真珠やダイヤなどの石が入っている指輪
・派手な金の指輪
・普段使い出来る、シンプルな指輪結婚する際はこの3つを用意するのが一般的だったのですが、最近ではお金がかかるためゴージャスな結婚指輪と少し安めのファッションリングの2つを渡す人が多いそうです。
また、そのゴージャスな結婚指輪も日本とは違い、基本的に「ゴールド」で作られた指輪となります。こういったゴールドの指輪は冠婚葬祭などの特別な時につけ、普段は好きなブランドのファッションリングを身に着けて生活するようです。
韓国の花嫁衣裳について
日本と同じく、最近ではウェディングドレスを着た洋装の結婚式が多いようです。また、日本と違うのはお色直しが無い点ため、ドレスは純白のものを1着用意するのが主流となります。基本的には、レンタルで済ませる事が多いです。
しかしレンタルと言えど、そのデザインの多様さはかなりのものです。
最近では日本人でもわざわざ韓国旅行へいってウェディングドレスを買う人もいるぐらい、韓国のドレスのデザインは優れていると言われています。
世界各国で活躍するデザイナーも多数いて、そういったデザイナーの作ったドレスを着るのが韓国人女性の憧れとなっています。あとは韓国の場合「ペベク」と言って結婚式後に家族だけで行う儀式があります。
この儀式では新郎新婦ともにチマチョゴリに着替え、その上にペベク用の華やかな衣装をはおります。
この衣装に関しては、結婚後も必要になるため購入する事になります。値段としては20~80万円が相場なようです。
韓国の花嫁衣裳について
まず、韓国の結婚式の大きな特徴として、結婚式の費用は基本的には両親が出す、という事が挙げられます。
そのため、新郎新婦が結婚資金を用意する必要がないため、学生結婚も多くあります。また、とにかく多くの人に祝福される事が良いと言われていて、招待客が更に家族や友達を呼ぶのが習慣となっています。式の内容としては、日本の披露宴のイメージに近く、両親と新郎新婦の入場から始まり仲人の挨拶に続くといった感じです。その後新郎新婦とその家族はすぐに「ペベク」という身内だけで行う儀式に出払ってしまいます。そのためその間は招待客は主役不在のまま、食事を楽しむそうです。ですので豪勢な食事でお客様をもてなすのが重要とされています。
ペベクの内容としては、伝統的な衣装をまとい、両親からお祝いの言葉をもらい、杯を交わすものとなります。この際に親戚からご祝儀ももらえるそうです。
ペベクが終わったら招待客と合流をするのですが、なんとそこで結婚式は終了となります。
入場から終了までなんと1時間程度で終わりかなりスピーディーに行われるそうです。
ですので重苦しい雰囲気ということもなく、気軽に参加する人が多いのが特徴です。
参列者には普段着の人も多く、どちらかというとフランクな雰囲気の中、大勢の方に祝福される結婚式になるそうです。